タイトル
私が目指す珈琲、味や香りに対する考え方です。 今現在思っていることを書きましたが、いずれ変わるかもしれません。いや、変わるでしょう。

 

珈琲の味は焙煎で決まります

例えば同じコロンビアでも、浅く煎るのと深く煎るのでは味は全く異なります。また同じ深煎りでも、焼き方が違うと苦みの質やコクが異なったりもします。つまり珈琲の味は焙煎の方法で随分変わってしまうということです。
良質の豆を使うのはもちろんのことなのですが、その豆の持ち味を引き出し、その上で味付けするのが焙煎です。
焙煎時の釜内部の温度や時間、そして火のかけ方などさまざまな要素が珈琲の味を創る上でとても影響します。焙煎機という機械を使うわけですから焙煎釜の構造も熟知しなければいけません。よりよい味や香りを追求するため釜の改造も当然しています。毎日試行錯誤しながらより美味しい珈琲のために日々研究をしております。

 

力強い味を創ります

力強いメリハリのある味と芳ばしい香り、そして甘味が残る、そういう珈琲が私の好きな珈琲です。あっさりした番茶のような珈琲がお好きな方には合わないかも知れません。そのような味は私の嗜好ではないので創るつもりもありません。 今現在はそういう味の珈琲が好きですが、しかしその味で完成と言うこともありません。まだまだ、もっともっと、と考えております。

 

コクとは

味が濃厚なことがコクのことを指すのとは違うとは思いますが、濃厚なほうが味を感じやすいです。焼き方で味を濃くすることができます。濃くても重く感じさせないように考えて焼いています。お客様の受けは濃厚なほうが良いし、今のところ自分でもそのほうが美味しいと思うので、そのように焼いています。どうも濃いほうが甘みを感じやすいようです。

 

酸味を知れば珈琲はもっと美味しい

酸味を嫌う方は多いです。私も以前はそうでした。ですが昔ある店で飲んだタンザニアが酸っぱいのですが、香りや甘みがあってとても美味しく感じて、単に食わず(飲まず)嫌いだったのだと思いました。実は酸味が豊かな方が豆の味そのものがわかります。酸味はキレさえよければ、強くても美味しいと思います。ただ、柑橘類が全く駄目と言う人も中にはいて、そういう方には無理に勧めませんが。

 

珈琲は苦いか?

珈琲は苦みがあるものですが、苦みの質によって珈琲が美味しくなるか不味くなるか分かれてしまいます。
じんわり柔らかい苦みを目標にしています。鋭くなく、口全体にふんわり感じる苦みにしたいと思っています。浅煎りから深煎りまでそのような苦みになるように焼いています。

 

珈琲の甘み

美味しい珈琲の条件として甘みがあります。甘みには豆本来が持っている甘みと、豆のショ糖がカラメル化することによって出てくる甘みの2つがあると思います。豆本来が持っている甘みは豆の品質に大きく左右されます。カラメル化することによる甘みは深く煎ると出やすいですが、浅煎りでもでます。今現在、私はその甘みがカラメル化の甘みか豆本来の甘みかは、どちらでも良いと思っています。今のところ「美味しかったらそれでよし」と思っています。

 

どれが美味しい珈琲なのか

珈琲は嗜好品です。あっさりした上品な珈琲がお好きな方もいらっしゃいます。濃くてこってりした珈琲が好きな方もいらっしゃいます。インスタント珈琲で十分美味しいという方も中にはいらっしゃると思います。味の世界ですからどの味が正解なんてことはありません。いろいろ飲み比べてお客様が美味しいと思うのがお客様にとっての一番美味しい珈琲です。大切なのは他人の味覚で選ばないことだと思います。もちろん私の味覚も参考程度に考えて下さって結構です。

 

 

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