私は趣味で木工をやっていて木工轆轤（ろくろ）で皿やお椀を作ってる。まだまだ素人の域を出ないけど。店のレジの前に練習で作った何にも使えない小物を置いてあって、それがきっかけでお客さんと色々木工の話をすることが多い。
昨年、あるお客さんが木の器でヨーグルトを食べているのだけど、金属のスプーンだとどうも合わない。良かったら作ってくれないか？と言われ、何にも考えずに引き受けてしまった。頭の中では手順は分かっているけど、轆轤ではないので材料の切り出しから仕上げまで全て機械を使わない手仕事だ。ヨーグルト用だったのに何故かカレー用まで作ってしまった。仕事の合間にやっているのでのびのびになって半年以上かかってようやく先日納品した。
材料は楓（カエデ）。むかし材木屋で買ったのを使った。食器用の塗料を塗って光沢が出る。少しばかり縮杢（チヂミモク＝模様の一種）が出ていてキラキラして美しい。