実は店には家庭用ミシンがある。本体は店の奥の作業スペースのテーブルに置いてあるので見えないが、店の片隅には生地を丸めた筒や、糸やファスナーなどの副資材が入った箱が乱雑に置いてあるのでわかる人はわかるかもしれない。
そのミシンで以前からズボンの裾上げや、ちょっとしたお直しをいていた。
またそれ以外に、バッグつくりにもチャレンジしていた。
市販のバッグはこれだと思ったものが無い。色がイマイチとか、使い勝手が、大きさが、となかなか見つからない。ならば自分で作ってみようとチャレンジしてみたのがきっかけだった。
最初のうちは単に生地を縫い合わせただけで、とても人前で使えるようなものでは無かった。
が何度も失敗を繰り返しているうちにコツを覚え、見映えも少しマシになり手作り感も薄れてきた。よく見るとプッと笑われそうだが、誰もよく見ないから大丈夫。
作るのはナイロン素材のバッグばかり。革は興味ないし布のバッグは素材感が好きではない。
今回作るのはショルダーバッグで、中に財布類、本が1冊、さらに冬場だとマフラーが入る程度のお散歩用バッグ。
こだわりたいのは肩から斜め掛けにしたときのシルエット。底の部分が緩やかにカーブを描き、そのカーブがショルダーベルトに流れるように繋がるシルエット。
よくわからなくてもいいです。
えー、まずは作りたいバッグのデザインをパソコンのデザインソフトで作る。ベジェ曲線というのを扱えると好きな曲線が描ける。
全体像が決まったらそれをパーツに分けてプリントアウトし、パーツを切り取って張り合わせてうまく形になるか、イメージに合ってるかどうかなどを検討する。
これは何度かやり直すことが多いので紙と労力がもったいないので半分だけをプリントし作った。
形が決まったらもう一度全体の型紙をプリントアウトし、それを厚紙(百均のお絵かき画用紙)に写して切り取りこれを型紙とする。
さて、次に表に使う生地。
購入したのは「Ripstop by the Roll」というアメリカのサイト。ザックなどで使われる丈夫な生地が購入できる。昨年暮れにそこから何種類かまとめて購入した。
今回購入したのはリップストップ生地ばかり。リップストップとは生地に格子状に別の糸が織り込んであり、小枝などに引っ掛けた場合に破れが大きくなるのを抑える効果がある生地。主にアウトドアザックなどに使われる。
ベルトやバックルは「トーキョービニール」さんから購入した。
今回使う生地は茶色(コヨーテ色)のリップストップ生地と真ん中ベージュの平織り生地。ともに420デニール。デニールとは厳密には糸の太さを表す単位だけど生地の厚みだと思えばいい。数値が大きいほど厚い。
ちなみに右の黄色の平織り生地は210デニール、奥の深緑はドビー織りはデニール不明。けっこう厚地。うーん拡大しすぎてよくわからない。
生地の上に型紙を並べ、リップストップの格子が歪まないよう気をつけチャコペンでなぞった後、切り取る。
内側の生地と間に入れる芯(白い布)も同様に切り取った。芯は不織布を使ってみた。芯が必要かどうかは入れてみないと分からない。今回はゴワゴワ感がほしかったので入れてみた。
ここからはミシン作業で、パーツごとに作っていく。あんまり写真を撮ってる余裕が無かった。
こんな感じで作り上げていく。
途中写真なしで、いきなり完成写真。どーん。
うーん、少し野暮ったいなあ。
ベルトが厚すぎ。1.7mmある。お客さんが厚い方が丈夫でいいよとは言ってくれたものの、そんな重い荷物は入れないし、そもそも入らない。
それとバッグの底の膨らみが足りない。シルエットが思ってたのと違う。
ベルトの取り付け部分がスッキリしてない。生地が重なりすぎでモコモコしてる。これは型紙を考え直す必要あり。
出来上がってから2日後、型紙を作り直す。
もう少し下に丸みを持たせて、ベルトの取り付け部分の生地が何枚も重ならないようにした。
そして新しくもう一つ作る。それがこっち。どーん。
といってもどう違うのかわからないと思うので2つ並べてみる。右が作り直したほう。
新しいほうはベルトを1mm厚に替えて、ベルトの接合部を生地が重ならないようにした。
古いほう
新しいほう
アジャスターは緩めやすく締めやすいタイプにしてみた(右側)。半円状の部分を上にクッと上げるだけで一気にベルトが緩む。締める時はベルトを引っ張るだけ。
本体の内部。手前に半分に仕切ったポケット。グログランテープという薄いテープを半分に折って縫い代を隠すために縫い付けてある。ちょっとガタガタ。
ポケットの内部。仕切り位置を少し変えてある。
いろいろ思うところはあるけれども、でもまあまあイメージどおりに出来た。スッキリしてる。あとは実際に使ってみてチェックしてみよう。
正月に街に出て使ってみた。
良かった点
・思ったとおりにシルエット。
・ベルトの締める緩めるがとても楽で使いやすい。
・軽量。
悪かった点
・想定はしていたがこの三日月タイプのバッグは口が狭くなりがちなので中身の出し入れがしにくい。
・引っ張るほうのベルトはもう10cm長くしておくべきだった。緩めるとベルトの端が一気にアジャスターについてしまう。
・バッグの底の幅は10cmあるんだけど上部は5cmしかないから思った以上に収納力は無かった。
・ペンホルダー、キーフックなど付けておけばより便利。
・芯を入れないとペコペコする。それは好みだけど。
総評
色とデザイン(ベルトから底へのカーブ)は思い通りだったので良い。収納力は低いがお散歩バッグとしてはまあまあ使える。
エプロンは取ろう。
そのミシンで以前からズボンの裾上げや、ちょっとしたお直しをいていた。
またそれ以外に、バッグつくりにもチャレンジしていた。
市販のバッグはこれだと思ったものが無い。色がイマイチとか、使い勝手が、大きさが、となかなか見つからない。ならば自分で作ってみようとチャレンジしてみたのがきっかけだった。
最初のうちは単に生地を縫い合わせただけで、とても人前で使えるようなものでは無かった。
が何度も失敗を繰り返しているうちにコツを覚え、見映えも少しマシになり手作り感も薄れてきた。よく見るとプッと笑われそうだが、誰もよく見ないから大丈夫。
作るのはナイロン素材のバッグばかり。革は興味ないし布のバッグは素材感が好きではない。
今回作るのはショルダーバッグで、中に財布類、本が1冊、さらに冬場だとマフラーが入る程度のお散歩用バッグ。
こだわりたいのは肩から斜め掛けにしたときのシルエット。底の部分が緩やかにカーブを描き、そのカーブがショルダーベルトに流れるように繋がるシルエット。
よくわからなくてもいいです。
えー、まずは作りたいバッグのデザインをパソコンのデザインソフトで作る。ベジェ曲線というのを扱えると好きな曲線が描ける。
全体像が決まったらそれをパーツに分けてプリントアウトし、パーツを切り取って張り合わせてうまく形になるか、イメージに合ってるかどうかなどを検討する。
これは何度かやり直すことが多いので紙と労力がもったいないので半分だけをプリントし作った。
形が決まったらもう一度全体の型紙をプリントアウトし、それを厚紙(百均のお絵かき画用紙)に写して切り取りこれを型紙とする。
さて、次に表に使う生地。
購入したのは「Ripstop by the Roll」というアメリカのサイト。ザックなどで使われる丈夫な生地が購入できる。昨年暮れにそこから何種類かまとめて購入した。
今回購入したのはリップストップ生地ばかり。リップストップとは生地に格子状に別の糸が織り込んであり、小枝などに引っ掛けた場合に破れが大きくなるのを抑える効果がある生地。主にアウトドアザックなどに使われる。
ベルトやバックルは「トーキョービニール」さんから購入した。
今回使う生地は茶色(コヨーテ色)のリップストップ生地と真ん中ベージュの平織り生地。ともに420デニール。デニールとは厳密には糸の太さを表す単位だけど生地の厚みだと思えばいい。数値が大きいほど厚い。
ちなみに右の黄色の平織り生地は210デニール、奥の深緑はドビー織りはデニール不明。けっこう厚地。うーん拡大しすぎてよくわからない。
生地の上に型紙を並べ、リップストップの格子が歪まないよう気をつけチャコペンでなぞった後、切り取る。
内側の生地と間に入れる芯(白い布)も同様に切り取った。芯は不織布を使ってみた。芯が必要かどうかは入れてみないと分からない。今回はゴワゴワ感がほしかったので入れてみた。
ここからはミシン作業で、パーツごとに作っていく。あんまり写真を撮ってる余裕が無かった。
こんな感じで作り上げていく。
途中写真なしで、いきなり完成写真。どーん。
うーん、少し野暮ったいなあ。
ベルトが厚すぎ。1.7mmある。お客さんが厚い方が丈夫でいいよとは言ってくれたものの、そんな重い荷物は入れないし、そもそも入らない。
それとバッグの底の膨らみが足りない。シルエットが思ってたのと違う。
ベルトの取り付け部分がスッキリしてない。生地が重なりすぎでモコモコしてる。これは型紙を考え直す必要あり。
出来上がってから2日後、型紙を作り直す。
もう少し下に丸みを持たせて、ベルトの取り付け部分の生地が何枚も重ならないようにした。
そして新しくもう一つ作る。それがこっち。どーん。
といってもどう違うのかわからないと思うので2つ並べてみる。右が作り直したほう。
新しいほうはベルトを1mm厚に替えて、ベルトの接合部を生地が重ならないようにした。
古いほう
新しいほう
アジャスターは緩めやすく締めやすいタイプにしてみた(右側)。半円状の部分を上にクッと上げるだけで一気にベルトが緩む。締める時はベルトを引っ張るだけ。
本体の内部。手前に半分に仕切ったポケット。グログランテープという薄いテープを半分に折って縫い代を隠すために縫い付けてある。ちょっとガタガタ。
ポケットの内部。仕切り位置を少し変えてある。
いろいろ思うところはあるけれども、でもまあまあイメージどおりに出来た。スッキリしてる。あとは実際に使ってみてチェックしてみよう。
正月に街に出て使ってみた。
良かった点
・思ったとおりにシルエット。
・ベルトの締める緩めるがとても楽で使いやすい。
・軽量。
悪かった点
・想定はしていたがこの三日月タイプのバッグは口が狭くなりがちなので中身の出し入れがしにくい。
・引っ張るほうのベルトはもう10cm長くしておくべきだった。緩めるとベルトの端が一気にアジャスターについてしまう。
・バッグの底の幅は10cmあるんだけど上部は5cmしかないから思った以上に収納力は無かった。
・ペンホルダー、キーフックなど付けておけばより便利。
・芯を入れないとペコペコする。それは好みだけど。
総評
色とデザイン(ベルトから底へのカーブ)は思い通りだったので良い。収納力は低いがお散歩バッグとしてはまあまあ使える。
エプロンは取ろう。