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2008.10.27
20.ちょっと山へ(山梨県・金峰山)

金峰山は山梨県と長野県との県境に位置し、標高は2599m。頂上に山のシンボルである五丈岩と呼ばれる20メートルぐらいの高さの岩が立っていて、自然の岩なのだが誰かが積み上げたような状態になっている。以前から登山のガイドブックで見て気になっていた。
標高が高いので11月に入ると雪が降って軟弱登山の私には手が出せない。もう少し早い時期に行こうと思っていたが天候に恵まれなかったり野暮用でズルズルと10月最後の週になってしまった。友人(おっさん)は忙しそうだから単独で登る。

朝4時に家を出て中央高速の勝沼インターを降り、舗装された山道を運転していく。途中、日の出を拝む。
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7時前に登山口である大弛峠に到着。車は4、5台停まっている。気温は多分10度以下だ。うす曇で風の音がごうごうと鳴り、こんなところ独りで登って大丈夫だろうかと少し不安になる。

暫くは薄暗いシラビソの樹林帯を歩く。樹林帯の中は風は殆どないが雲の流れは速い。
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約1時間ぐらいで朝日岳という最初のピークに出た。前方に目指す金峰山が見えるはずなんだけどガスってる。うーん。
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朝日岳からはガレ場をグングン下って行く。ということは帰りはここを登ることになる。この人たちは頂上まで一緒にいくことになる。
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途中、ガスが少し晴れてシンボルである五丈岩が見える。
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また緩やかな登りがダラダラ続き、40分ほどいくと急にハイマツの斜面に出た。お、晴れてる!でも、とても風が冷たく寒い。合羽のフードを被って顔を風から守る。北側の山々。
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ハイマツは霧氷が着いている。
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それから間もなくして頂上だ。約2時間で頂上に着いた。ガイドブックよりは30分早い。大きな岩がゴロゴロして移動しにくいが360度の絶景が楽しめる。
手前の岩山が瑞牆山(みずがきさん)、遥か向こうは八ヶ岳。
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手前のぎざぎざしたのは瑞牆山へ続く尾根道。遥か向こうは南アルプス。
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これが五丈岩だ。すん晴らしい。
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大きさがピンと来ないかも知れないので拡大してみた。おじさんが途中まで登ろうとしている。
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太陽光は暖かいが風が冷たいのでじっとしていると寒くなってくる。9時半に昼食。誰も食べてないけど。
カップラーメンに乾燥の具を入れて食べたが何だかとても塩辛い。お湯の温度も標高が高いので100℃ではないだろう。あまり美味しくない。

霧氷。これでもこの木は生きてるんだな。
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10時半に下山を始めた。少し雲が増えてきた。登ってくる人20人ぐらいとすれ違う。中間点の朝日だけを越えてからもすれ違う人が何人かいた。振り返ると頂上はまたガスっている。これから登る人は展望がよくないだろうな。
約2時間で駐車場に下山。空はどんよりと曇っている。 そんなに急坂はないので心地良い疲れだ。

帰りはのんびりカラマツの紅葉を見ながら、後ろから下ってくる車に道を譲ってドライブする。
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町営の鼓川温泉でさっぱりし、道沿いのりんごを買って帰る。

朝が早くて眠たかったが、登ってしまうとそんなことは忘れてしまうぐらいの素晴らしい景色。
いつもそうだが、山に登ると2、3日は元気だ。山からエネルギーをもらってる感じがする。週に1回の休みを有意義に使えて気分がいい。

 

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