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2015.4.15
34.ちょっと工作(対JASRAC)

日本音楽著作権協会、通称JASRAC(ジャスラック)が、お店でBGMを流すのは音楽の商用利用となるので著作権を侵害してますよ、BGMを使う場合はジャスラックに加盟しなさい(使用料を支払え)、と言ってきた。

ウチは基本的に豆を売ってるだけで豆を買いに来たお客様はさほど長居はしない。お客様は音楽を聴きに店に来てる訳ではない。
なので個人的利用だと言っても認めてはもらえなかった。

自分で買ったCDでも店でBGMとして使うにはジャスラックに使用料を払わなければならない。店のBGMの場合、店舗の「面積」で使用料が決められている。
ウチの店の規模だと年間6000円とたいした額ではないが、額の大小ではなく、面積で支払った料金は誰に対する著作権使用料なのかが不明瞭で、全く納得できない。

微妙に安い使用料がゆえに、そのまま加盟する人もいっぱい居るでしょう。

だけど法律を作り上げ、明細が出せない請求を堂々としてくるような利権団体がどうも許せない。

何かいい策がないかと思い、冗談で思いついた次のような装置を作った。

(ドラえもんの声で)
「ドアが開いたら音楽が聞こえなくなる装置」


電子工作は初めてなのでネットでいろいろ調べて、さらにお客さんに電子工作ができる人がいたので聞いて、作り上げた。

大まかなしくみはこう。
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で、出来上がりました。これが本体。100円ショップで買ったタッパーを利用。
くまモンのシールは、同じく100円ショップで売っていた小さいタッパー(2個で100円)にくまモンのシールが貼ってあったのでそれを貼りなおして使ってみた。
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中の回路はこう。配線がごちゃごちゃしてるが、構造自体はシンプル。背面のコネクタにスピーカーコードが繋がっている。
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これがドアのセンサー。何か手ごろな小さいケースがないかと探してたら、フリスクがあったのでこれを利用。
この向きの方が動作が安定してたので。ドアの丸い金属はネオジム磁石。磁力が半端なく強い。
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中身。透明のプラスチックに覆われているのがリードスイッチと言われる物。磁石が近づくとスイッチが入る(切るも設定できる)。
この装置の場合、磁石が離れると(=ドアが開くと)スイッチが入るように設定。
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無線機から出てるコードはコンセントから無線機に電力を供給するコード。

実はこの無線機は本来は電池で動くが、しばらく使っているとその電池の消耗が早いのか、中華製だからなのか、無線による動作が不安定だった。
ここがちゃんと動かないと意味がない。
仕方ないので、本体の電源から電気を供給し確実に作動させるようにした。
本体も無線機も12Vで動くからそのまま繋げば大丈夫だろうと思ったのが間違いで、過電流で2個も無線機を壊してしまった。
無線機に流れるアンペアが分からないので、テスターを買って、抵抗も買って、抵抗を取り付ける基板も買って、と散財してしまったよ。

で、これが音を復活させる装置。このケースが2個で100円だったもの。
グレーのボタンが復活ボタン。オレンジはドアの信号と同じで音を消すボタン。
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中身。ドアの無線機と同じものを基板ごと取り出して大きいボタンに繋いだだけ。これは電池で動く。たまに不安定だけど・・・。
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で、実は


この本体、ドアが開くとくまモンのほっぺが赤く光る。ふふふ。

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ほっぺだけ光り、光が他に漏れないようにLEDダイオード用のソケットを作った。
使わないボールペンを切ってその中にエポキシパテを詰め、ヤスリで整形してテーパードリルで穴を開けて・・・

お客さんが帰ると、復活用の装置で音楽を復活させる。ポチっとな。
実際はスピーカーから音が出ていなかっただけなので、音楽は進んでいるけど。

説明のためお客さんの前で作動させると受けが良い。

当然ながらBGMが流れてないからといってお客さんが来なくなったということもない。
来客中はBGMが流れてないのでジャスラックに文句言われることはない!・・・・はず。
お客さんが来ていない時に思う存分好きな音楽を聴ける。

応用として、ドアが開くとFM放送に切り替わるというのもいいかもしれない。FM放送は著作権使用料を払わなくていいし。



参考までに
もう少し詳しい素人用設計図。クリックで拡大

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送受信機ペアのリレーモジュールなどはaitendoで購入


早くJASRACの人、来ないかな〜。






 

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