タイトル

 

前へ 一覧に戻る 次へ

 

2009.12.11
22.ちょっと山へ(奥多摩・鷹ノ巣山)

今年最初で最後の登山。

今年前半はいろいろあって、山に行けなかった。夏からようやく動けるようになって、例の友人(おっさん)を山に誘うが、連絡なく、ようやく連絡あったかと思ったら股関節が痛いので山は無理とのこと。
じゃあ独りで登ろう。去年行った金峰山が気持ちよかったのでもう一度登りたいと思い準備するが、10月中旬以降月曜は雨ばかり。そのうち11月に入り、金峰山は雪が積もり始めたようで、結局断念した。そのうち12月になってしまった。あーあ。


鷹ノ巣山は東京都の最高峰「雲取山」から奥多摩駅方面に伸びる石尾根という尾根上にある山で、標高が1736mある。展望がよく、冬の晴れた日は富士山や南アルプスも良く見える。
毎度の如く安直な登山ルートで行く。奥という集落から浅間尾根を登れば2時間半で着く。浅間尾根は南斜面なので陽だまりハイクが期待できそうだ。

朝6時に家を出てひたすら青梅街道を走る。8時過ぎに集落について、身支度をする。8時30分出発。登山計画書どおりの時間だ、よしよし。
さて、登ろうかと登山口を探すが、それらしきところがない。ん?地図だとこの辺だけど・・・ 集落の道路の終点に民家があってそこから少し戻ったところが登山口のはずなんだけど、ない。ネットで見た写真の場所がない。変だなぁ。

道をウロウロしていると、斜面からガサガサ音がする。何だ?と思ったら「ホゥッホゥッ」と威嚇する声。猿の集団だ。 熊じゃないから目を合わせないよう無視して登山口を探す。猿たちは民家のそばの柿の木に飛び移って柿を食べはじめた。民家のおじいさんが爆竹を鳴らしたり、大声を発して脅すが、猿たちは動じず。
photo

アップ
photo


結局登山口が見つからず、その民家で尋ねることにした。
民家に入っていくと、おじいさんは猿に向かって大声で脅している。その後ろでおばあさんが腰掛けて猿たちを見ている。軒先に大根が干してある。

すみませーん、と鷹ノ巣山の登山口を聞くと、地図とは反対方向を指差し、道路の終点から林道を入っていくと行けるよと教えてくれた。でも地図とは全然違うので、途中にある神社の事を訪ねると、「それは奥集落の神社だよ。ここは峰集落だから」とおばあさん。

げーっ!しまった、集落を間違えた!

おじいさんおばあさんにお礼をいい、急いで車で引き返し、間違えて左折したところをまっすぐに進む。

で、これが奥集落。
photo


おー、写真で見たとおりの登山口だ。ちゃんと標識もある。結局、予定から1時間遅れの出発になってしまった。
photo
photo


登り始めは植林地帯で、薄暗い。10分ほどで神社の鳥居が見える。そこからは広葉樹の登山道になっていく。
photo


すっかり落葉し、落ち葉の絨毯。
photo


空は晴天
photo


独りスナップ
photo
カメラを地面に置いてタイマーで写す。シャッターを押して急いで戻り、さりげないポーズをする。(登山雑誌の載っていた方法)
傍から見るとこっけいだけど誰も見てないので気にしない。独りで登ると登山道や景色ばかりなのでたまにはこういうのも良いだろう。

1年ぶりの登山なので結構しんどい。緩急を繰り返しながら徐々に高度を上げていく。

2時間ほどで、避難小屋に着いた。ありゃ?雪だ。暖冬だし積もってないと思ってた。
photo


ここで、トイレ休憩をし、あと30分ぐらいの頂上を目指す。 何人か雲取山から下山してくる人がいた。

お先に鷹ノ巣山に行く人。
photo


再び登り始めるとどんどん雪道になってきた。10cmぐらいの積雪だ。
photo


うーん。南斜面とは言え、標高が高くなってきたので雪が解けてない。所々凍りかけている。
そういえばザックの中にスパッツと軽アイゼンを入れてたはずだ。と、ザックを降ろしガサゴソとザックの中を探るが、ない。
おかしいな、入れたと思ってたんだけど・・・やっぱりない。忘れた・・・

このまま進んで雪が深くなっていったら危ないなあ。滑らないように誰も踏んでないところを踏めば滑らないだろうけど、裾が濡れて冷たくなるしなあ・・・



やーめた。



あと30分もしないうちに着く予定だったが、引き返すことにした。「中年単独登山者、滑って骨折」なんてことになって人様に迷惑をかけてはいけない。
まあ、富士山がバッチリ見えたからよしとしよう。
photo


時間に余裕がありすぎるので帰りはのんびり帰ってきた。登りは下ばかり見ていたので気づかなかったが、神社のそばにこんな大木があった。
photo




1時間遅れで登り始めたのに、下山予定より1時間も早く下山してしまった。
本当は装備がなくても行けたかも知れないが、また来れば良いやと思うことにしよう。

下山後、青梅街道を山梨県側に15分ほど走らせ、丹波山村の「のめこい湯」に入ってきた。 平日の昼間なので客もまばら。のんびりできる。道の駅が併設されているので地元の農家が作った梅干とわさび漬けを買った。

来年こそはもっと山に行こう。



 

前へ 一覧に戻る 次へ